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「ミネラルウォーターは結石の原因?」←違う角度から考えてみました

2011年04月13日 18:47

「ペットにミネラルウォーターを与えると、
 結石になる可能性があります」


水道水から放射性物質が検出されたと報道された後、
色々な所で目にしたこの一文。

少し思う所があり、
今回「記事」として取り上げてみたいと思います。


◎ ミネラルウォーターに含まれる成分値はどれくらい?

硬水の代表例として「エビアン」(フランス産)100mlに含まれるのは

ナトリウム  0.7mg
カルシウム  8.0mg
マグネシウム 2.6mg
カリウム   0.57mg
PH:7.2 硬度291

とありました。

ちなみに日本産の「サントリー天然水」100mlの場合

ナトリウム  0.4~1.0mg
カルシウム  0.2~0.7mg
マグネシウム 0.1~0.3mg
カリウム   0.2~0.3mg
PH:7.1 硬度20g/1L


◎ では、総合栄養食として認定されるフードに含まれる成分はどれくらい?

10kgの犬が必要とする維持エネルギーは計算から求めて、約700kcalとします。
フード基準値からこの犬が1日に摂取するフード量は200gとします。

さて、この200gのフードに含まれる成分量を基準値表から求めてみました。

ナトリウム  0.12g
カルシウム  1.2g
マグネシウム 0.08g
カリウム   1.2g

(*こちらの計算方法についてはペット食育士2級認定講座でもお話しております)

・・・・・数字だけだと見間違えそうですので、単位を揃えてもう一度。

ナトリウム  120mg
カルシウム  1200mg
マグネシウム 80mg
カリウム   1200mg 


◎ 1日に必要な水分量はどれくらい?

「小動物生理学」(著者:岡哲郎氏)によると、
1日当たりのエネルギー要求量とほぼ同じ値」ということですので、

10kgの犬のエネルギー要求量 700kcal と設定したこの犬の場合は

   700ml/1日 とします。


◎ ミネラルウォーターで摂取した場合の成分数値はどれくらい?

先程掲載した成分値は 100ml に対してでしたから、単純に7倍としますね。

(硬水:エビアンの場合)
ナトリウム  0.7mg ×7 = 4.9mg
カルシウム  8.0mg ×7 = 56.0mg
マグネシウム 2.6mg ×7 = 18.2mg
カリウム   0.57mg ×7 = 39.9mg

(軟水:サントリー天然水の場合:最大値)
ナトリウム  0.4~1.0mg ×7= 7.0mg
カルシウム  0.2~0.7mg ×7= 4.9mg
マグネシウム 0.1~0.3mg ×7= 2.1mg
カリウム   0.2~0.3mg ×7= 2.1mg


総合栄養食フードによる1日摂取量に含まれる成分値は・・・(再掲)
ナトリウム  120mg
カルシウム  1200mg
マグネシウム 80mg
カリウム   1200mg

単純にここだけを見ると、

『ミネラルウォーターを摂取して結石の心配があるのであれば、
 総合栄養食のフードを毎日食べていればもっと結石になる可能性があるのでは・・・』


と飼い主さんにとっては不安になる結果ですよね。


◎ 食餌からのミネラル吸収率は低い?

恐らく「フードからの摂取は心配する必要がありません」といった話になるのではないでしょうか。

というのも、同じく「小動物生理学」には

【食餌中のカルシウム・マグネシウムは吸収率が悪く一部のみ吸収される】

と書かれているからです。
ちなみにナトリウム・カリウムは吸収率が良く、ほぼ取り込まれるとあります。

ただ、人の栄養学に関する記述の中には、
ミネラルの消化吸収率は固有値ではなく、
摂取条件ごとに異なった値となることが書かれています。
つまり、組み合わせや摂取する個体の状況によっても変わるということも。
(基礎栄養学 吉田宗弘氏の記述から引用)


◎ まとめとして

さて、最初に全く書いていませんでしたが、
「ミネラルウォーターを摂取したぐらいでどうにかなるものだろうか・・・」
というのが、私の個人的な感想です。

しかし、動物医療の有資格者の方が、
こうした「結石に・・・」という意見を掲載していれば
飼い主さんが心配するのも無理ないことだと思います。


もし、フードによる吸収率は低くミネラルウォーターによる吸収率が高いというのであれば、
それなりのデータを用いてきちんと提案して欲しいと感じています。

データはない・・・という場合
飼い主さんに大きな影響を与える立場にいらっしゃるということを再認識していただき、
きちんと検証してから提案していただきたいと切に願います。

データがある・・・という場合
もちろん飼い主側の気持ちに立てば、そのデータを出してくれることを願います。

しかし・・・その場合に発生する新たな疑問。


では・・・総合栄養食として認められるあの基準値、
いったい何のために存在しているのか・・・ということになりますよね

そこに添付してまで整えなくても、
ドリンク剤や水として販売すればOK・・・になりますから


ですからただ「データがあります」で終わってしまうのではなく、
この辺まできちんと検証した上で世の中に提案してくださることを
飼い主の一人として願っております



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